「古い名著を初心者にもわかりやすく!」をコンセプトに、翻訳・解説本を出版しております。また、中級者・上級者のために、原文も掲載しています。
それぞれ、電子書籍とペーパーバック(紙本)の二種類があります。電子書籍はKindleアプリをダウンロードするとスマホでも読むことができます。
常に最新版が読める電子書籍をオススメしておりますが、画像の動きを把握しようとするなら書籍の方がやはり見やすいですね。
2023/3/4更新
太極拳comから出版した書籍は、これまでAmazonからのみの販売でしたが、この度、東方商事さんにてお取り扱いいただくことが決定いたしました。
東方商事さんの店舗、および出張店舗にてご購入いただけます!
2022/10/23更新
このたび、「よくわかる!陳微明の『太極問答』」と「太極拳を深める!陳微明の『太極拳術』」の二冊は日本致柔拳社の公認書籍となりました!日本致柔拳社は陳微明先生が創設された致柔拳社の日本支社となります。日本で陳微明先生の技を伝えています。
著者である董英傑は、楊式太極拳の三代目である楊澄甫の晩年の弟子です。1926年から十年間、楊澄甫に付き従い、生涯太極拳を愛した太極拳の代表的な伝人です。日本ではあまり馴染みのないこの董英傑ですが、本名は董文科と言います。当時、多くの中国武術家を撃破していたイギリス人プロボクサーと、公式なリングで試合を行ってこれを破り、中国文化・中国武術の名誉を守った英雄として「英傑」と人々から呼ばれるようになりました。
その董英傑が晩年に著した書籍が本書で取り上げる『太極拳釈義』です。こんな大物の名著ですが、日本語による翻訳・解説本の出版は、本書が初めてとなります。
◆上巻の主な内容
上巻は太極拳の概要や概念図、および最も重要な書物「太極拳論」について董英傑による解説がされます。そしてその後、32の古い要訣が掲載されています。大ボリュームのこの32の要訣には、日本ではあまり知られていない楊家に伝わる太極法説から24の要訣が含まれ、分かりやすい日本語で解説されています。
どのような意識で練習を進めるべきか、なぜ太極拳を行うのか、太極拳を行う真の目的を知ることができるでしょう。
◆下巻の主な内容
下巻では董英傑の言葉で太極拳を説明します。
太極拳に関する考え、学び方、大切と考えている姿勢や身体の運用法、経験則等々、後進のために遺したい言葉を董英傑自身が綴ります。そして、董英傑自身による大架式の写真と説明が掲載されています。説明には動作の注意事項から、効用や用法も含まれます。最後は董英傑の太極快拳について紹介がなされます。
原書の『太極拳術』は1925年に発刊され、太極拳の普及に大きく貢献した書籍と言われています。前著「よくわかる!陳微明の『太極問答』」で解説した『太極問答』の発刊は1929年です。『太極問答』は、今回の『太極拳術』でカバーできなかった太極拳に関する広範な内容を、Q&A方式で記載したものです。そのためこの二冊は互いに内容がリンクしており、補完しあう関係となっています。併せて読むことで太極拳への理解が深まるでしょう。
『太極拳術』の見どころは、以下のとおりです。
姿勢と動作に関する要訣から、『太極拳論』と老子の『道徳経』の解釈までと、初級者から上級者まで学びのある内容となっています。太極拳の初心者の方には、太極拳の姿勢動作に関する十の要訣「太極拳術十要」は必見です。『太極拳論』と老子の『道徳経』の解釈は中上級者でも学びが得られるでしょう。
太極拳が最も勢いがあり、中国全土に広まったのは約百年前と考えております。百年ほど前、中国でも出版技術が発達して多くの一般向けの太極拳の書籍が出版されました。そこには健康体操・気功体操化する前の、よりリアルな太極拳が描かれていると考えます。
その中で陳微明によって書かれた『太極問答』は太極拳に関する様々な質問に対し、陳微明が回答すると言う、他にあまり見られない形式で書かれた太極拳の意欲作です。その質問は例えば以下の様なものです。
陳微明はまた、はしがきの中で急激な流行により太極拳の本質が失われることを憂慮していると述べています。これらの問答を読み進めていくことで、単なる太極拳のテキストとして役立つばかりでなく、百年前の飾られていない本来の太極拳が見えてくると考えます!